スポーツは身長が高いほうが有利なの?
スポーツと身長
前回、身長が走り幅跳びのパフォーマンスを上げるという記事を紹介しました。
しかし、ここで身長が低い我々日本人があきらめてはいけません。
世の中には、走り幅跳び以外にも、様々なスポーツが存在します。
今回は身長が高い選手は、どんなスポーツにも有利なのかを議論していきたいと思います。
アロメトリーの法則
我々は1Gの重力下で、アロメトリーの法則の支配下で生活しています。
アロメトリー (英語: allometry) は、生物の体の大きさにかかわらず、2つの指標(たとえば身長と体重)の間に成立する両対数線形関係である。 wikipedia
つまり、犬でもライオンでも、身長と体重の関係は同じあるということです。
では、180cm(75kg)の人が198cmに成長したと仮定します。
180cmの人が198cmになるとちょうど10%の増加となります。
この時、身長は10%増になっていますので、アロメトリーの法則から、体重は1.1の3乗倍、すなわち、33%増になります。
体重は75kgですので、これが、99.8kgになります。
このとき、筋断面積(筋肉の太さ)は長さの2乗に比例しますので、1.1*1.1=1.21で21%増になります。
筋力が筋断面積に比例するとなると、筋力も21%増になります。
ここまでは、いいことしかないように思えます。
しかし、体重が33%増えていることを思い出してください。
体重が33%増えていて、筋力が21%増えているということは、体重当たりの筋力が落ちているということになります。
この結果は、さまざまなスポーツの動きを阻害する可能性があります。
みなさんも、自分の身長が低いからといってあきらめてはいけません。
筋力を増加させつつも、体重を抑えられるプライオメトリックトレーニングもおすすめです。
身長が高い選手も、それなりに苦労と努力を積み重ねているのです。
自分を信じて頑張りましょう!
参照:筋を鍛える 石井直方 山海堂