スプリントトレーニングの効果は何mに現れるか?
スプリントトレーニングの方法には数多くの種類があり、指導者や選手本人は適切なトレーニングを選ばなければならない。
特に、スポーツごとの走行距離やスプリントの重要性は違うので、考慮に入れる必要があるが、みなさんは考えたことがあるだろうか?
今回はスプリントトレーニングの効果が何mに現れるのかを紹介しよう!
今回は特殊なスプリントトレーニング(普通のスプリント、負荷をかけたスプリント、補助ありのスプリント(トーイング、下り坂))、一般的なスプリントトレーニング(負荷+プライオメトリック)と、
さらにそれらをミックスさせたもの、合計3種類で、10m, 20m, 30m, それ以上の距離で実験を行った。
運動経験のある1485人の被験者に実験を行ったところ、特殊なスプリントトレーニングが10mから距離が大きくなるにつれてトレーニング効果が小さくなっていって、30m以上の時のみ、効果が最大になった。
一般的なスプリントトレーニングでは、30m以上の時が最も効果が大きくなった。
ミックスさせたものは、10mで最も効果が大きくなり、3種類の中で最も効果量も大きかった。
結果として、トレーニング効果の大きさで言えば、ミックスさせたトレーニングが10mまでの距離に最も大きな影響を及ぼすのだ。
つまり、大きなトレーニング効果を得たいのであれば、一般的なものと特殊なものをミックスさせたトレーニングをやるべきである。
とはいえ、10mまでにしか効果が得られないため、スタートダッシュを鍛えたい陸上選手や、短いダッシュスピードを上げたいサッカーや野球選手に向いていると考えられる。
ぜひ皆さんも試してみてほしい。
出典:Effect of Different Sprint Training Methods on Sprint Performance Over Various Distances: A Brief Review