高地トレーニングは短距離の記録を伸ばす
長距離といったら高地トレーニングが有名ですが、短距離選手が高地トレーニングをするってあまり聞かないですよね。
今回は高地トレーニングは短距離走にあたる400mにも効果があるということを詳しく説明します。
ある研究者は高地トレーニングに関してこんな実験をしています。
大学の400m選手に5日間に2回高地トレーニングをしてもらうグループと、何もしないグループに分けました。
山の高さは1700m~1800mのHida-Ontake Kogen Highland Training Area だそうです。
日本の競技場ですね。
結果的に、高地トレーニングをした時の方がトレーニング後の400mのタイムの変化が大きかったようです。
また、60m走の30m地点までのタイムは、高地トレーニングの7日後で 3.23 ± 0.03 秒から3.15 ± 0.04秒 まで縮めることができた。
さらに、 21日後には、3.08 ± 0.03 秒まで記録が伸びたといいます。
この実験が正しいと仮定するならば、短距離選手が夏合宿などで高地トレーニングをする意味はあるといえます。
ただし、垂直跳びでは大きな効果が見られなかったとも記載されているため、跳躍選手(特に走り高跳び)にはおすすめできるかどうかは微妙なところです。
出典:Effect of Short-term Altitude Training on Sprint Running Performance