長距離ランナーへのジャンプトレーニングの効果が発表【最新研究】

ジャンプトレーニングしてますか?

最近短距離のお話が多かったので、今回は長距離のお話です。

長距離ランナーの皆さんはジャンプトレーニングをしていますか?

自分の種目に関係なさそうなトレーニングってやればいいのか迷いますよね。

ジャンプトレーニングをすると、もちろん脚のバネが強くなるので、ピョンピョン跳ねることによって効率よくエネルギーを使えるような気もします。

とはいっても、それは理論上の仮説なので、実際に行われた実験からひも解いていきましょう。

 

ブラジルの研究機関が発表した論文

ブラジルの研究機関のAche-Dias博士は、ジャンプトレーニングをすることによって酸素消費量は減るのかどうか実験を行いました。

合わせて、ジャンプトレーニングによって脚のバネの力も測定しています。

もし、バネの力が増加し、酸素消費量も減るということになれば、ジャンプトレーニングによって効率的に走れるようになった。という結論を導くことができます。

結果はどうなったのでしょうか?

実は酸素消費量は変わらなかったのです。これは、バネの力が大きくなったのにも関わらずです。

この結果から、長距離ランナーはエネルギー効率(学術的にはランニングエコノミーという)を高めるためにジャンプトレーニングをする必要はありません。

しかし、もし最後のラストスパートの爆発的なスプリントを鍛えてたいと考えているのであれば、話は別です。

バランスよく練習メニューに取り入れましょう。

 

まとめ

・長距離選手がエネルギー効率を高めるだけであれば、ジャンプトレーニングはいらない。

・爆発的なラストスパートを求める場合は、例外として、取り入れる価値はある。


参照:Effect of Jump Interval Training on Kinematics of the Lower Limbs and Running Economy

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