山縣亮太が速い理由はこれだった

今スプリント界で一番勢いがある選手

今回は2018年のアジア大会で10秒00で銅メダルに輝いた山縣亮太選手のフォームを紹介します。

これまでに国際大会で100mの記録の中で一番速い記録です。

日本人選手がオリンピックで入賞する日も近くなってきましたね。

では、なぜこんなに山縣選手は速いのでしょうか?

山縣選手のフォームは無駄がなく非常にきれいですが、もっと細かく見ていきたいと思います。

 

無駄にももを上げていない

山縣選手の大きな特徴は足を必要以上に振り上げないところです。

東京大学の深代教授の研究によると、近年のスプリント理論は以下の2点にまとめられます。

  1. 走動作の接地中に、接地脚は膝と足関節をほぼ固定して屈伸せず(接地期最後でも膝や足関節を伸ばさない)。股関節の進展のみで身体を全ぽへ移動させる。
  2. 振り上げ脚は股関節の屈曲だけで、膝と足関節はリラックスさせる。つまり、重要なのは股関節を中心にしたドライブとスウィング動作である。

(参照:スポーツバイオメカニクス、深代ほか、2000年)

つまり、膝と足首はあまり動かさないで、股関節だけダイナミックに動かすことで、バイオメカニクス的観点からパフォーマンスを上げられるということになります。

実際の山縣選手の写真です。

https://twitter.com/nhk_sports/status/1033723169792643072

山縣選手(この時点で2位の選手)の右膝に注目してください。

思ったよりも低い位置で、あまり伸びていないと思いませんか?

これが高さがトップの位置になるので、実際に走りを流れで見るとかなり低く、素早く回転しているように見えます。

膝は伸ばさず、ももは高く上げるのではなく、速く上げることが重要です。

 

腸腰筋を鍛えよう

このような走りをするためには、腰回りの筋肉である、腸腰筋の力が重要となります。

腸腰筋を鍛えるときに注意しなくてはいけないのが、速く動かす腸腰筋を手に入れることが目的であることです。

体幹トレーニングなどの静的なトレーニングばかりでなく、プライオメトリックトレーニングや、スクワット、クリーンなど、速い動きのあるトレーニングで負荷をかけていきましょう。

 


画像参照元:https://www.seiko.co.jp/branding/sports/teamseiko/yamagata.html

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