練習よりも試合ではピッチが上がる結果に

はじめに

100m走はピッチとストライドで結果が決まります。

そんな重要な2つの構成要素についてのお話です。

練習をしている時と、試合でのパフォーマンスが明らかに違うことってよくありますよね。

ピッチ、ストライドもその中の1つであると思います。

でも本当なのでしょうか?

 

実験

立命館大学の大塚教授は19歳の男女スプリンターに対して、実験を行いました。男子の自己ベストは10秒87、女子は12秒42です。

この2人のストライドとピッチをトレーニング時と試合時でそれぞれデータを集めました。

その結果、ストライドに大きな変化はなかったものの、ピッチは試合時に上昇したそうです。

この実験によって感覚的ではなく、データとして裏付けられたことになります。

さらに以下のことが言えます。

  1. 練習ではピッチよりもストライドの変動を注意したほうが良い。(ピッチは試合よりも小さくなる傾向があるため。)
  2. 試合ではピッチが上がると想定して、自分の調子を測り、トレーニングメニューを組める。

ストライドはあまり変動がないという結果になり、少し驚きました。変わらないからこそ、トレーニングでは安定させておくべきだと言えます。

そのストライドのままピッチだけが上がれば試合では必ずタイムが伸びるはずです。

皆さんも日々の練習で、試合との違いを感じたら、そういうものだと思ってトレーニング計画を立てましょう!

 

まとめ

練習よりも試合になるとストライドはそのままで、ピッチが上がる。


参照:Acute Response of Well-Trained Sprinters to a 100-m Race: Higher Sprinting Velocity Achieved With Increased Step Rate Compared With Speed Training

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